九州大学 大学院理学研究院 化学部門の平松 光太郎 准教授が、「ナイスステップな研究者 2024」に選ばれました。文部科学省科学技術・学術政策研究所は、2005 年より科学技術イノベーションの様々な分野において顕著な貢献をした研究者を「ナイスステップな研究者」として選定しています。平松准教授は、科学技術に対する夢を国民に与え、我が国の科学技術イノベーションの向上に貢献したことが評価され、2024 年の「ナイスステップな研究者」として選定されました。
平松 光太郎 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)
高速分光技術の開発と大規模細胞解析への応用
この度、「ナイスステップな研究者」という名誉ある賞を頂き、心より光栄に思います。私はこれまでの研究で、光を駆使して分子の性質を解明する手法の開発に取り組み、その応用を生命科学へと広げてまいりました。特に、先端レーザー技術を基盤とした分光光学系の開発を中心に据えながら、化学プローブの合成、大規模データ解析のための情報科学的アプローチ、マイクロ流体デバイスとの融合、細胞培養条件の最適化など、多分野の研究者との密接な協働を通じて、多くの成果を上げることができました。これまで支えてくださった多くの方々に深く感謝申し上げます。この「ナイスステップ」を糧に、更なる挑戦を続け、「ナイスジャンプ」へと繋げられるよう、一層精進してまいります。