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三木 大輔さんが日本物理学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2024年10月28日(月)

 大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年の三木 大輔さんが日本物理学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、日本物理学会の年次大会おいて優秀な発表を行った大学院生に対し贈られます。今回の表彰においては、宇宙線・宇宙物理領域から 10 名が受賞しました。

受賞者

三木 大輔 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年)

研究テーマ

巨視的量子系を用いた時間領域における重力による量子もつれ生成

研究概要

重力を量子化した量子重力理論はこれまで盛んに研究されてきたが、重力の量子現象はこれまで全く検証されていない。そこで、量子力学の重ね合わせの原理に基づく重力による量子もつれ生成が議論されている。重力の量子性の検証を目指して、2 つの巨視的な鏡間に重力により生じる量子もつれの評価を行った。量子制御下にある 2 つの鏡間に重力によって量子もつれが生じる条件を導出した。その結果として、重力相互作用が熱ノイズと測定強度より大きい場合に量子もつれが生成可能であることを示した。時間領域における量子もつれの評価を行い、光との結合を通した量子制御を行うことにより、量子もつれの生成時間が短縮されることを示した。さらに、信号が雑音より大きくなるために必要な総時間を評価し、パラメータの最適化を行った。

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