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土田耕さんが2023年度日本気象学会「松野賞」を受賞しました。

  • 2024年2月13日(火)

 大学院理学府地球惑星科学専攻博士課程3年の土田 耕さんが2023年度日本気象学会「松野賞」を受賞しました。この賞は、自身が主体的に行い、独創性が高く顕著な成果の得られた研究に関し、優れた発表をした学部学生・大学院学生を顕彰するものです。日本気象学会の秋季大会において、自らが候補者として申請のうえ発表した学生を対象として、選考委員約25名による審査を行い、およそ5名の発表者に対して1名の割合で受賞候補者を選定し、理事会にて決定されました。

受賞者

土田 耕 (大学院理学府 地球惑星科学専攻 博士後期課程3年)

研究テーマ

CMIP6 piControl実験における放射フィードバック強度に関する解析:全球平均地表面温度の変化と放射応答のラグ関係の観点から

研究概要

 気候システム応答に関する知見は地球温暖化予測の理解に基盤情報を与える。全球平均した地表面温度変化に対する大気上端での放射収支変化の時間ラグには気候モデル毎にばらつきがあり、第6期結合モデル相互比較プロジェクトの気候モデルシミュレーションデータを用いてその要因分析をおこなった。気候システムに内在する変動に注目しながら統計解析をおこない、気候システム応答の主要なプロセスである赤道太平洋上での対流活動強度や下層雲感度が背景となる大気の安定度に大きく依存することが、時間ラグにばらつきを生む主要因であることを明らかにした。

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