大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 1 年の阿部 元一さんが日本物理学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、日本物理学会における大学院生の一般講演 (口頭) で、優れておりかつ研究内容が高く評価できるものに授与されます。
阿部 元一 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 1 年)
4次元格子 SU(N) ゲージ理論における分数トポロジカル電荷
近年、Gaiotto らにより離散的対称性と高次対称性の間の混合 't Hooft アノマリーに基づいてゲージ理論の低エネルギー物理が議論されて以来、一般化された対称性に基づくゲージ理論の研究が盛んに進められている。本研究では、こうした議論を完全に正則化された枠組みで理解するべく、SU(N) 格子ゲージ理論における分数トポロジカル電荷をLuescher の方法を一般化することで定式化した。