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大石 教授が「長瀬研究振興賞」を受賞しました。

  • 2023年5月1日(月)

 大学院理学研究院 化学部門の大石 徹 教授が「長瀬研究振興賞」を受賞しました。この賞は、わが国の有機化学及び生化学等の分野における研究開発に対し助成等を行うことにより、科学技術の振興を図り、もって社会経済の発展に寄与することを目的として、長瀬科学技術振興財団から贈られます。2023 年度は、生化学分野 15 件、有機化学分野 10 件、合わせて 25 件が対象となりました。

受賞者

大石 徹 (大学院理学研究院 化学部門 教授)

研究テーマ

海産毒マイトトキシンに基づいた Ca2+ 流入制御分子の設計と合成

研究概要

 マイトトキシン (MTX) は、分子量が 3422 の巨大な梯子状ポリエーテル構造を有する海産毒である。細胞への Ca2+ 流入を極低濃度で引き起こすため、Ca2+ チャネルなどの膜タンパク質が作用標的分子であると考えられているが、生物活性発現機構は未解明のままである。本研究では、MTX の部分構造に基づき適切な分子の設計・合成を行うことで、MTX と同等な Ca2+ 流入活性を発現する簡略化アナログ分子の創製を目指しており、ある特定の Ca2+ チャネルを活性化する新たな Ca2+ 導入剤の開発につながると期待される。

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