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上田 和茂さんが日本物理学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2022年5月24日(火)

 大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年の上田 和茂さんが日本物理学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、学生の発表の質の向上と、顕彰により優秀な学生が認知されることを目的としており、博士学位を有する審査委員が審査を行い、学生の発表 10 件に対して 1 件程度を目安として受賞者を決定しています。上田さんは第 77 回年次大会 (2022年) の学会発表が評価され、この賞を受賞しました。

受賞者

上田 和茂 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年)

研究テーマ

5 次元 Kerr-AdS 時空中のスカラー場準固有振動モードの数値解析

研究概要

5 次元 Kerr-AdS 時空中のスカラー場の方程式の解をブラックホールの outer horizon と AdS boundary 上の境界条件のもとで数値的に導出し、複素振動数の実部と虚部の値を調べることで、スカラー場が安定に存在するパラメータ領域 (ブラックホールの回転などによりエルゴ不安定性が生じないパラメータ領域) を調べた。この研究は高次元時空に埋め込まれた 4 次元宇宙模型の理論に関して、一般的な時空の安定性の理解につながる研究成果である。

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