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川井 准教授が文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。

  • 2022年4月14日(木)

 大学院理学研究院 化学部門の川井 隆之 准教授が令和 4 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。若手科学者賞は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた 40 歳未満の若手研究者が対象で、令和 4 年度は応募者数 371 名の中から 98 名の授賞者が選出されました。

受賞者

川井 隆之 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

研究テーマ

革新的電気泳動技術に基づく超高感度バイオ分析研究

研究概要

 質量分析技術の発展により、網羅的なバイオ分析が一般化されつつありますが、複雑な細胞ネットワークの中で生体分子や薬剤がどのように機能しているかを測定できるほどの感度はありません。そこで、分子を精密に制御可能な革新的な電気泳動技術を開発して濃縮することで、zmolゼプト モル (10-21 mol) レベルの超高感度バイオ分析を実現しました。

 本研究成果は、生体分子や薬剤の動態を一細胞レベルの微小スケールで評価することを可能にし、医療・創薬を含む幅広い生命科学領域の発展に貢献できると期待されます。

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