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村松 弾さんが 2021 年度日本火山学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2021年12月2日(木)

 大学院理学府 地球惑星科学専攻 博士後期課程 3 年の村松 弾さんが 2021 年度日本火山学会「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、秋季大会の学生による口頭発表 22 件とポスター発表 15 件が選考の対象となりました。48 名の学会員からなる選考委員の採点結果をもとに、各賞選考委員会が授賞候補者の選考を行い、2021 年度第 6 回理事会において授賞者が決定しました。

受賞者

村松 弾 (大学院理学府 地球惑星科学専攻 博士後期課程 3 年)

研究テーマ

桜島昭和火口のブルカノ式噴火に先行する火映変動現象の解析

研究概要

 火山ではマグマなどの赤熱によって火口上空の噴気や雲が赤く染まって見える火映という現象がありますが、この明るさが噴火数秒前に上昇する事例を報告しました。火映の明るさ上昇の理由として (a) 赤熱領域の温度上昇、(b) 赤熱領域の面積拡大の 2 つが考えられますが、温度変化の指標として 2 色温度計測法に基づいて GR 比 (緑色光/赤色光) を計算することで、火映強度の上昇は顕著な温度上昇 (a) を伴っていることを示しました。この結果と、空振波形と火映の明るさ変動の対応を用いて桜島の爆発的噴火直前の亀裂生成過程を考察しました。

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