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秋山 准教授が「2021年度 溶液化学研究会 学術賞」を受賞しました。

  • 2021年9月6日(月)

 大学院理学研究院 化学部門の秋山 良 准教授が、「2021年度 溶液化学研究会 学術賞」を受賞しました。この賞は、溶液化学研究会による、溶液化学分野で顕著な業績を挙げ、関係する会議 (溶液化学シンポジウム、EMLG/JMLG、国際溶液化学会議 (ICSC) など) でその業績を発表している会員に贈られる表彰の一つです。学術賞は国内外から高い評価を受ける顕著な研究成果を収め、且つ将来さらに大きな研究の進展が期待される者に授与されます。

受賞者

秋山 良 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

研究テーマ

エントロピー駆動実効引力相互作用に関する研究

研究概要

 時に、『エントロピーは乱雑さの指標』とも表現されます。そのため、『エントロピーの増加と共に秩序が乱れるものだ。』と受け取られがちです。しかし、その表現は不正確で、逆に秩序だった構造を作ったり、混合している粒子種が分離したりすることでエントロピーが増大することもあります。その場合、粒子間にエントロピー駆動の実効引力が働いていると捉えることができます。そうしたエントロピー駆動の分子間実効相互作用、分子認識や分離などに対する研究を、分子シミュレーション、液体の積分方程式理論などの統計力学理論を使って行いました。

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