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川井 准教授が「第 22 回 電気泳動学会 服部賞」を受賞しました。

  • 2021年7月16日(金)

 大学院理学研究院 化学部門の川井 隆之 准教授が、「第 22 回 電気泳動学会 服部賞 (第 32 号)」を受賞しました。この賞は、電気泳動に関する研究成果の発表を国内外において活発に行い、また日本電気泳動学会主催の研究集会あるいは日本電気泳動学会機関紙において優秀な発表をした会員歴 2 年以上の正会員または準会員であって、原則として 40 歳以下の者に贈られます。

受賞者

川井 隆之 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

研究テーマ

革新的オンライン試料濃縮技術に基づく超高感度キャピラリー電気泳動法の開発と応用

研究概要

 私は主にキャピラリー電気泳動・微小流体デバイス・質量分析などの様々な分析プラットフォームを用い、世界最高感度の生体分析技術を開発してきました。さらに試料採取も含めた分析システム全体を、工学的な見地から新しくデザインすることで、 一細胞レベルの極微量の生体試料から網羅的な分子プロファイルを取得する「微量オミックス分析システム」を世界に先駆けて開発しています。この技術により、 複雑な生命システムがどのような分子機序によって制御されているかを解明し、重要な生命機能の本質に迫ることを目指しています。一方で、がんや認知症などの疾患は私たちヒトの生命機能に異常が生じて引き起こされます。 私たちが開発した最先端の分析技術を医療・創薬研究へ応用し、新しい診断・治療法開発を後押しすることで、人々がより健康に長生きできる社会の実現に貢献していくことも重要なミッションです。 これまで誰も測定できなかった生体分子を検出するための新技術を自らの手で設計・開発し、新しい生命現象を発見する、そして社会の役に立つ共同研究へと繋げていく、このような研究開発を皆様と一緒に進めていきたいと思っております。

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