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高橋 准教授が日本地球惑星科学連合「第4回 地球惑星科学振興西田賞」を受賞しました。

  • 2021年4月14日(水)

 大学院理学研究院 地球惑星科学部門の高橋 太 准教授が日本地球惑星科学連合「第4回 地球惑星科学振興西田賞」を受賞しました。この賞は、地球惑星科学の分野において国際的に高い評価を得ている 45 歳未満の優れた中堅研究者が、隔年で 10 件以内選考され、表彰されます。

受賞者

高橋 太 (大学院理学研究院 地球惑星科学部門 准教授)

研究テーマ

地球・月・惑星磁場と深部ダイナミクスの研究

研究概要

 高橋 太 氏は、地球・惑星電磁気学と地球・惑星内部科学の広い分野において、電磁流体力学 (MHD) を基礎とする先端的数値シミュレーションや観測・データ解析に根ざした独創的かつ高度な研究を展開している。地球外核に近い低粘性流体の MHD シミュレーションに挑戦し、磁場逆転を含む地球ダイナモの時空間的な特徴の再現に加え、初めてその根底にある物理に迫る研究を展開した。また古地磁気や超高圧実験との連携により、実際の地球深部での物質的・熱的構造について制約を与えるユニークな研究を行った。さらに衛星「かぐや」による月観測や、「BepiColombo」による水星探査計画に参加し、月がかつては双極子磁場を伴うダイナモを有し、真の極移動を起こしていた可能性や、水星の特異な磁場を再現するダイナモモデルを提唱するなど、広い分野・対象において、重要かつ独創的な研究を発展させつつあり、国際的にも高く評価されている。

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