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堀 航喜さんが高知大学 海洋コア総合研究センター 2020年度共同利用・共同研究成果発表会「学生優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2021年3月15日(月)

 大学院理学府 地球惑星科学専攻 修士課程 2 年の堀 航喜さんが、高知大学 海洋コア総合研究センター 2020年度共同利用・共同研究成果発表会「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、高知大学 海洋コア総合研究センターにおける全国共同利用者の成果発表会 (本年度は 2 月 3-4 日) において、口頭発表した学生優秀者に授与されます。学生による活発な研究活動を奨励するため、平成 29 年度の発表会から「学生優秀発表賞」の審査と実施が行われています。学生による口頭発表 14 件のうち、1 件の発表を最優秀賞、他 2 件の発表を優秀賞として選出されました。

受賞者

堀 航喜 (大学院理学府 地球惑星科学専攻 修士課程 2年)

研究テーマ

水酸化鉄の沈澱プロセスと堆積後の初期続成 –– 薩摩硫黄島・長浜湾の例 ––

研究概要

 鹿児島県、薩摩硫黄島では現在進行形の水酸化鉄沈殿作用が起こっており,約 10 年間で厚い水酸化鉄層と現在進行形の鉄沈殿および続成作用について明らかにした。水酸化鉄は、2 価鉄が 3 価鉄に酸化して形成するが、ここでは海水中での化学的沈殿および微生物活動による酸化沈殿を区別できた。また,沈殿後再び還元状態になるがその時に起こる DIR (異化還元作用) によるシデライトの結晶を発見できた。これは 30-25 億年前に大量の沈殿をおこした縞状鉄鉱層形成作用を考える上で重要な情報をもたらす。

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