大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程の益子 通生流さん、守屋 俊志さん、 大学院理学研究院 物理学部門の野村 清英 准教授の論文が、日本物理学会の学術雑誌 Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ) の「Papers of Editors' Choice (注目論文)」に選ばれました。この賞は、Journal of the Physical Society of Japan に投稿された最新の論文の中から、毎月いくつかの注目すべき論文に対して与えられるものです。
益子 通生流 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 1年)
守屋 俊志 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 2年)
野村 清英 (大学院理学研究院 物理学部門 准教授)
Universality Class around the SU(3) Symmetric Point of the Dimer–Trimer Spin-1 Chain, J. Phys. Soc. Jpn. 90, 024005 (2021)
本研究では、一次元スピン 1 量子系のダイマー・トライマー (DT) モデルのハミルトニアンを数値的に対角化した。その結果、SU(3) 対称な点を境にして、質量ギャップのある相からギャップレスな相への相転移が起こっている事が分かった。更にこの臨界現象が、ベレジンスキー = コステリッツ = サウレス (BKT) 的なユニバーサリティクラスに属することが分かった。