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森川 億人さんが「第 11 回 (令和 2 (2020) 年度) 日本学術振興会 育志賞」を受賞しました。

  • 2021年2月1日(月)

 大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年の森川 億人さんが、「第 11 回 (令和 2 (2020) 年度) 日本学術振興会 育志賞」を受賞しました。上皇陛下の天皇御即位 20 年に当たる平成 21 年に、日本学術振興会は、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、上皇陛下から御下賜金を賜りました。このような陛下のお気持ちを受けて、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その勉学及び研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的として、平成 22 年度に「日本学術振興会 育志賞」が創設されました。対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、大学院における学業成績が優秀であり、豊かな人間性を備え、意欲的かつ主体的に勉学及び研究活動に取り組んでいる大学院博士後期課程学生としています。

受賞者

森川 億人 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 3 年)

研究テーマ

場の理論と超弦理論に対する非摂動論的アプローチ

研究概要

 素粒子を記述する場の量子論に関する重要なテーマとして、非摂動論的定式化と重力の量子化が挙げられる。本研究では量子重力理論の候補である超弦理論を表現する超共形場理論を、非摂動論的定式化として知られる格子場理論に基づいた数値シミュレーションにより解析してきた。また近年注目されているグラディエント・フロー法による非摂動論的計算手法の開発や、コンパクト化された時空における摂動級数の不定性と非摂動効果の関係の解明など、場の量子論の非摂動論的側面の開拓を行った。

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