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坂本 遼太さんが「第 34 回 独創性を拓く 先端技術大賞 学生部門 特別賞」を受賞しました。

  • 2020年6月5日(金)

 大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 2 年の坂本 遼太さんが、「第 34 回 独創性を拓く 先端技術大賞 学生部門 特別賞」を受賞しました。この賞は、理工系学生の独創性と創造性をはぐくみ、研究への意欲を高めることを目的に、フジサンケイ ビジネスアイによって、1986 年に「先端技術学生論文表彰制度」として創設されました。「科学技術創造立国」の実現には、産学官の連携や若手技術者の育成が不可欠なため、第 16 回からは企業の若手研究者・技術者も表彰対象に加え、名称も「独創性を拓く 先端技術大賞」に改められました。「学生部門」「社会人部門」の 2 部門で募集が行われています。坂本さんは「人工細胞をつくって解き明かす生命の法則 -波・変形・対称性の非平衡物理学-」というテーマで研究を行い、独創性が高く評価され、この賞が授与されました。

受賞者

坂本 遼太 (大学院理学府 物理学専攻 博士後期課程 2 年)

研究テーマ

人工細胞をつくって解き明かす生命の法則 -波・変形・対称性の非平衡物理学-

研究概要

細胞は多数のタンパク質や構成要素となる小分子を含む微小な区画であり、その構造形成の理解は物理学から生命科学に広がる重要な課題である。本研究では、細胞サイズの油中液滴に分子モータータンパク質のミオシンと細胞骨格タンパク質のアクチンを封入し、人工細胞モデルを構築した。人工細胞内部でアクチンが波のように伝播する新規の現象の発見や、細胞の中心と辺縁を区別して物質を配置する「細胞内の対称性の決定」に関わる新たなメカニズムを解明した。

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