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奈良岡教授らの研究グループが星間有機物は地球の水の起源になりうることを発見しました。

  • 2020年5月13日(水)

 北海道大学 低温科学研究所の香内 晃教授、桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部の中野 英之教授、岡山大学 惑星物質研究所の山下 茂准教授、奥地 拓生准教授、九州大学 大学院理学研究院の奈良岡 浩教授、海洋研究開発機構 生物地球化学センターの高野 淑識主任研究員、東京大学 大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは、星間分子雲のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると、水が大量に生成されることを発見しました。これまで、地球に水をもたらした物質としては、彗星の氷や、炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていました。しかし、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり、また、炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり、地球の水の起源はわかっていませんでした。星間分子雲由来の有機物は、氷がなくなってしまう、太陽から 2.5 天文単位の距離より内側の領域でも残っているため、有機物から水ができるという結果は、地球のみならず、火星や小惑星の水の起源を解明する上で、重要な成果です。「はやぶさ 2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって、地球をはじめ、地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待されます。

 なお,本研究成果は, 2020 年 5 月 8 日(金)公開の 「Scientific Reports」誌に掲載されました。(https://doi.org/10.1038/s41598-020-64815-6)

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