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川村教授らの研究グループが世界で初めて「スーパー爆弾低気圧」の発達要因を解明しました。

  • 2019年6月25日(火)

 立正大学 (学長: 吉川洋、本校所在地: 東京都品川区大崎 4-2-16) 地球環境科学部・平田英隆助教は、九州大学 (総長: 久保千春、本校所在地: 福岡市西区元岡 744) 理学研究院・川村隆一教授、海洋研究開発機構 (理事長: 平朝彦、本部: 神奈川県横須賀市夏島町 2 番地 15) アプリケーションラボ・野中正見主任研究員、名古屋大学 (総長: 松尾清一、本校所在地: 名古屋市千種区不老町) 宇宙地球環境研究所・坪木和久教授らとの共同研究の結果、2018 年 1 月上旬に北米に大規模な災害をもたらした「スーパー爆弾低気圧」(近年稀にみる急発達をした温帯低気圧) の発達要因を世界で初めて解明しました。

研究グループは、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」上で雲解像モデル「Cloud Resolving Storm Simulator: CReSS」を用いて低気圧の詳細な構造を再現し、その結果を分析することで、低気圧中心付近で局所的に降水が強まる際に生じる凝結熱が低気圧発達の一因であり、メキシコ湾流からの熱・水蒸気供給がその降水の強まりの原因であることを発見しました。

本研究から得られた知見は、天気予報の改善や温暖化に伴う爆弾低気圧の変化の理解向上に貢献することが期待されます。本研究成果は、6 月 17 日に米国の学術誌「Geophysical Research Letters」 にオンライン掲載されました。 (https://doi.org/10.1029/2019GL082995)

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