大学院理学府物理学専攻修士課程 1 年の壹岐 晃平さんが第 69 回コロイドおよび界面化学討論会「若手口頭講演賞」を受賞しました。
平成 30 年 9 月 18 日 (火) ~ 20 日 (木) に筑波大学で開催された第 69 回コロイドおよび界面化学討論会において、優秀な口頭講演を行った 35 歳以下の発表者若干名に贈られる賞です。
壹岐 晃平 (大学院理学府 物理学専攻 修士課程1年)
交流電気泳動スペクトル測定法によるコロイド分散系の物性測定
コロイド粒子の電気的な物性は、コロイド分散系の安定性を理解する上で重要であり、さまざまな方法を用いて評価されてきた。本発表では、コロイド粒子 1 個をレーザーピンセットに捕捉し、その交流電場に対する変位を高精度で測定することにより、1Hz から数 10kHz にわたる広い周波数範囲で、単一粒子の複素易動度スペクトルの測定を実現した。さらに、粒子が狭いセルに閉じ込められた系において、易動度スペクトルの空間変化の測定にも成功した。本手法を用いることでコロイド界面の荷電ダイナミクス研究のさらなる展開が期待できる。