大学院理学府 物理学専攻 修士課程 2 年の山田 悠真さんが「CNSSS Young Scientist Awards」を受賞しました。
本賞は、CNS International Summer School における若手研究者による発表で優秀だったものに送られる賞です。
山田 悠真 (大学院理学府 物理学専攻 修士課程 2 年)
The study of resonant states in 12C via 12C + nucleon scattering
炭素同位体には α 粒子のガス的状態とみなされる共鳴状態が現れることが知られている。12C の共鳴状態を探る実験は盛んに行われているが、実験データには非共鳴状態も含まれるため共鳴状態だけの情報を引き出す必要がある。本研究では、12C の共鳴・非共鳴状態の効果を調べるために核子-12C 散乱の解析を行った。この解析では、12C を 3α クラスター構造とみなした 3 体計算で共鳴・非共鳴状態を求め、連続状態離散化チャネル結合法を用いて分解断面積を計算し、12C の共鳴・非共鳴状態の効果について議論を行った。