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木村崇 主幹教授がドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞」を受賞しました。

  • 2018年7月10日(火)

 大学院理学研究院 物理学部門の木村崇 主幹教授が、ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞」を受賞しました。

 ゴットフリード・ワグネル賞は、1868 年に来日し、日本の科学界と教育界に大きな足跡を残したドイツ人科学者、ゴットフリード・ワグネルにちなんで名付けられた賞で、日独間の産学連携を促進することと優れた日本の若手研究者の支援を目的として、2008 年、技術革新を重視するドイツ企業と在日ドイツ商工会議所により創設されました。材料、デジタル化とモビリティ、エネルギー、ライフサイエンスの分野における若手研究者による応用志向型の研究、かつ日本の優れた若手研究者による豊かな未来を創造する革新的な研究成果に対して与えられる賞とされています。

受賞者

木村 崇 (大学院理学研究院 物理学部門 主幹教授)

研究テーマ

熱スピン注入を基軸にしたワイヤレス・スピンデバイスの開発

研究概要

 木村主幹教授は、これまで強磁性金属に通電することで生成していた純スピン流を強磁性金属 CoFeAl 合金を加熱することで、極めて効率的に純スピン流を作り出せることを実証しました。更に、強磁性金属への特定の周波数のマイクロ波照射により強磁性共鳴を励起することで、強磁性体が選択的に加熱されることを見いだしました。そして、これら 2 つの技術を融合して、熱スピン注入をワイヤレスで実現することに成功しました。

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