大学院理学府物理学専攻の西澤 賢治さんが「SFS2017 Best Poster Award for Young Researcher」を受賞しました。
SFS2017 Best Poster Award for Young Researcher は、国際学会「International Symposium on Fluctuation and Structure out of Equilibrium 2017」において、優秀な若手研究者に贈られるポスター賞です。2017年は11名が受賞しました。
西澤 賢治 (大学院理学府物理学専攻 博士課程3年)
Actively-fluidized Cytoplasm Become Strong Glass Former
細胞内部は様々な高分子や器官・コロイドでとても混み合っており、またモータータンパク質が生み出す力や代謝によって駆動された力学的に非平衡な状態にある。そのため、マイクロスケールで力学駆動された混み合い状態にある「生き物」のレオロジーは単純な「もの」とは異なっており、未だそのレオロジーが決定される物理的機構・要因に関しては不明な点が多い。本研究では、細胞から取り出した”モノ”である抽出液と、”生きた”細胞内部の粘性率を測定し比較検討することで、これら混み合い効果・力学駆動が細胞内部の非平衡なレオロジーに与える影響を明らかにした。