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佐竹准教授らが東南アジア熱帯雨林の「一斉開花」現象の予測に成功しました。

  • 2017年7月28日(金)

 九州大学大学院理学研究院の佐竹暁子准教授は、国立研究開発法人・国際農林水産業研究センターとマレーシアのマラヤ大学等と共同で、東南アジアの熱帯雨林に特徴的に見られる「一斉開花」現象を予測するモデルを開発しました。

 一斉開花は不定期に発生し予測が困難であったため、天然種子の採種に依存したフタバガキ科樹種(ラワン材)の実生苗木を計画的に生産できませんでした。本研究により、気象条件による開花遺伝子発現の動態が明らかとなり、気温と降水量から一斉開花の地域や時期を予測できるようになります。この成果は、実生苗木の安定生産や木材の安定供給に貢献すると期待されます。また、気候変動に応じた一斉開花の変化を予測することで森林生態系への影響を予測し、気候変動に適応した林業の施業体系の提案にも役立ちます。

 本研究成果は、2017年7月27日に国際科学専門誌「Molecular Ecology」電子版に掲載されました。(https://doi.org/10.1111/mec.14257)

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