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実践的火山人材育成拠点を設置

  • 2016年3月29日(火)

 御嶽山をはじめ阿蘇山や口永良部島など、火山活動が活発化しています。しかし、日本では、火山監視に従事する火山専門家や観測研究を担う火山研究者は少なく、火山人材の育成が急務となっています。また、わが国の大学には、火山学を広く体系的に学べる火山学部や火山学科はありません。そこで、九州大学では、これらの課題に対応し、火山監視や火山活動評価の高度化に貢献できる人材を育成するため、理学研究院に「実践的火山専門教育拠点」を設置することになりました。

 この教育拠点には、理学全分野の教員が参加して新カリキュラム(学部学生を対象とした海外火山研修、大学院生を対象とした専攻横断型の火山関連科目と海外火山観測実習など)を実施します。この新カリキュラムでは、海外からの留学生や社会人学生も受け入れて野外実習に力を入れ、実践的な専門教育を行うことに特徴があります。

 本事業により、従来よりも広い知識を持った火山専門家の育成と、分野融合研究による新しい火山研究手法の開発などが期待できます。

 本事業の実施期間は平成28年度から5年間ですが、今後、長期間持続可能な実施体制の整備に努め、事業の継続をめざします。

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