大学院システム生命科学府一貫性博士課程4年の中原 亨さんが「日本進化学会第17回大会 優秀学生ポスター発表賞」を受賞しました。本賞は日本進化学会第17回大会において、優れた発表を行った学生に授与されます。
中原 亨 (大学院システム生命科学府 一貫性博士4年)
風媒花ブタクサにおける「草丈の効果」はオス繁殖成功を増加させるのか?
風媒花では、適応度を増加させるためには多くの花粉を生産するとともに花粉をより遠くに飛ばすことも重要だといわれてきました。我々はマイクロサテライトマーカーを用いた父性解析により、風媒花ブタクサの草丈の増加が花粉散布範囲の拡大とオス繁殖成功の増加に寄与することを解明しました。さらに、草丈がオス繁殖成功を増加させる効果は、花粉生産がオス繁殖成功を増加させる効果に匹敵することも明らかにしました。