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池ノ内准教授が「第7回井上リサーチアウォード」を受賞しました。

  • 2014年12月12日(金)

 大学院理学研究院生物科学部門の池ノ内 順一准教授が「第7回井上リサーチアウォード」を受賞しました。本賞は自然科学の基礎的研究で優れた業績を挙げ、更に開拓的発展を目指す若手研究者の独創性と自立を支援することを目的とした賞です。

受賞者

池ノ内 順一 (大学院理学研究院生物科学部門 准教授)
「上皮細胞の細胞接着による細胞極性形成機構の解明」

受賞理由

 池ノ内順一氏は上皮細胞の細胞接着や細胞極性の研究領域に於いて独自性の高い貢献を果たしてきた。池ノ内氏は、上皮間葉転換現象に着目して、上皮細胞にのみ特異的に発現する遺伝子の絞り込みを行った。その中から新たな細胞接着分子 Tricelluin や細胞極性の形成に関わる新規分子 FRMD4A を同定し、それらの機能を解明した。池ノ内氏の発見した Tricellulin は3つの上皮細胞の間で形成される細胞接着構造を構成する細胞接着分子として世界で最初に同定された膜タンパク質である。その成果は、Molecular Biology of the Cell などの教科書に掲載され、世界的に高く評価されている。

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