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木村さんが第38回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウムで「最優秀発表賞」を受賞しました。

  • 2014年9月18日(木)

 平成26年9月11日(木)~9月13日(土)に福岡県糟屋郡久山町の久山レークサイドホテルに於いて開催された第38回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウムにおいて、大学院理学府化学専攻修士課程2年の木村僚子さんが「最優秀発表賞」を受賞しました。

 木村さんはこのシンポジウムで『環境ホルモンが「くすり」になるとき:核内受容体ERRγに対するビスフェノールAの薬理学的シャペロン効果』をテーマにポスター発表を行い同賞を受賞しました。

受賞者

木村 僚子 (大学院理学府 化学専攻 修士課程2年)
『環境ホルモンが「くすり」になるとき:核内受容体ERRγに対するビスフェノールAの薬理学的シャペロン効果』

研究概要

 近年、ホルモン受容体について、リガンド結合ポケットの突然変異のためにタンパク質が機能不全に陥る「遺伝病」が存在します。一方、こうしたポケットに強く結合して機能回復の働きをもつ『薬理学的シャペロン』が「くすり」として大きく注目されています。特に、神経難病や先天代謝異常症等の新しい治療法として強く期待されています。今回、シグナル毒性を発現するビスフェノールAに、ヒト核内受容体・エストロゲン関連受容体γ(ERRγ)における薬理学的シャペロン効果を証明することに成功しました。環境ホルモンが薬理学的シャペロンとして働く、世界で初めての発見です。

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