このたび、大学院理学研究院生物科学部門の武宮淳史助教が「2014年日本光生物学協会 奨励賞」を受賞しました。本賞は、光生物学研究の発展に多大な貢献をなすものであると認められた顕著な業績を挙げた若手研究者に対し、日本光生物学協会が所属学協会の推薦書類と年会における研究発表を審査の上、受賞者を決定するものです。
武宮 淳史 (大学院理学研究院 生物科学部門 助教)
「青色光に応答した気孔開口の情報伝達機構」
植物は光を光合成に必要なエネルギー源として利用するのみならず、環境情報として利用することにより、自身の成長を最適化しています。フォトトロピンは植物に特有な光受容体キナーゼで、光合成の増大に関わる多様な光応答を制御します。本研究では青色光に応答した気孔開口について、フォトトロピンのリン酸化基質の発見をはじめとして、情報伝達の初期過程を解明し、植物の光応答の分子機構の解明に大きく貢献しました。