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令和7年度定年退職教員あいさつ

金子 昌信 名誉教授

理学部数学科

 九州大学着任が1996年4月ですから、丁度30年勤めたことになります。私の父は筑後吉井の出身で、九大の経済学部を出たあと田舎を離れ、長く関西にいたのですが、私の赴任後すぐに、筑後地方にいる父方の親戚が大勢集まって、原鶴温泉で歓迎の宴席を設けて下さったのが懐かしい思い出です。その歓迎ぶりから、地元での九州大学のステータスというのはすごいものだと感心しました。

 30年間の九大生活で、思い出すことは沢山ありますが、やはり大きな経験は数理学研究院長を4年間勤めたことでしょうか。ストレスのかかるようなことも幾つかありましたが、今振り返ればよき財産、宝となっております。また、その因果関係の説明は省きますが、部局長を勤めたお蔭で、それまで無縁と思っていた大型科研費に応募する気になりました。運よく採択され、それはその後の私の研究人生や、関わる研究分野にとっても、一定の影響がある出来事であったと思います。

 縁の下の力持ちとして支えて下さった事務員の方々、一緒に走ってくれた学生やポスドクの皆さん、同僚の皆様、お蔭で大変幸せな思いの中に定年退職を迎えることが出来ました。心から御礼申し上げます。どうも有難うございました。皆さんどうぞお元気でご活躍下さい。

溝口 佳寛 名誉教授

理学部数学科

 学生時代は九州大学大学院理学研究科の学生でしたが、2000年10月に九州大学に着任したときは、大学院数理学研究院の所属でした。その後、キャンパスも箱崎から伊都に移転し、所属組織もマス・フォア・インダストリ研究所(IMI)となりました。さらに、大学院マス・フォア・イノベーション連係学府や数理・データサイエンス教育研究センターも担当し、楽しい教育・研究生活を送ることができました。

 IMIでは、数学の産業応用等について、企業の方、海外の方々とも様々な研究分野について交流する機会に恵まれ、貴重な経験をさせていただきました。学外の教育面では、高校生や大学生らを指導することもでき、中でも、NPO法人数理の翼主催のセミナー等の思い出は忘れられません。また、毎年夏に開催される、小・中・高校の数学教諭の研究会である九州数学教育会においては、九州地区の多くの先生とも、お会いでき、楽しい研究生活を送ることができました。当時の若い学生・生徒さんらも成長されていて、自分も嬉しく思います。多くの方々との出会いに感謝しています。ありがとうございました。

川村 隆一 名誉教授

大学院理学研究院地球惑星科学部門

 富山から福岡に来てから14年間九州大学にお世話になりました。

 その間、副研究院長や部門長の任につき、理学研究院ならびに地球惑星科学部門の皆様には大変お世話になりました。特に理学部等事務の方々から多大なサポートを頂き改めて感謝申し上げます。

 現在は福岡を離れ、京都に程近い淡海の畔(大津)に居を構えています。土地勘のない見知らぬ土地に住むことや神社仏閣が大好きなので、これからの新しい生活にワクワクしています。

 また伊都キャンパス等でお会いする機会を楽しみにしています。皆様のご健勝とご多幸を願っています。

奈良岡 浩 名誉教授

大学院理学研究院地球惑星科学部門

 理学研究院には2008年2月に着任以来、18年余りにわたって研究・教育させていただきました。これまで5つの大学に勤務し、宇宙から地球環境に存在する有機分子を研究して、あっという間の40年間でした。何度も引っ越しましたが、結果的に九大が最長になりました。箱崎キャンパスの理学部本館の最上階では実験室が雨漏りしても移転を控えて修繕できず、エアコンもあまり効かず、夏の暑さと冬の寒さが応えました。伊都キャンパスには10年間、駅から自転車で通いましたが、自転車が故障して、たまに駅まで歩くのも足腰の鍛錬になりました。ウエスト1号館での実験環境は良くなって、幸い研究を進めることができました。

 我々は何故この地球上に存在しているのでしょうか。それが私の学生時代からのサイエンスのモティベーションです。試料をもとめて、南極・オーストラリア・アフリカ・太平洋・日本海などでのフィールド作業も良い思い出です。小惑星リターン試料を研究できたのも幸運でした。退職後も宇宙科学研究所にて非常勤職員としてあと少し研究を続ける予定です。皆様には長い間たいへんお世話になり心より感謝いたします。理学研究院の益々のご発展をお祈りいたします。

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