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平松 准教授がコニカミノルタ科学技術振興財団「画像科学奨励賞 連携賞」を受賞しました。

  • 2024年4月26日(金)

 九州大学 大学院理学研究院 化学部門の平松 光太郎 准教授が、コニカミノルタ科学技術振興財団「画像科学奨励賞 連携賞」を受賞しました。コニカミノルタ科学技術振興財団は、光と画像領域における独創的でチャレンジングな発想による研究テーマを公募し、優れた研究テーマには助成金を授与しています。イノベーション創出には、異分野技術の取り込みや融合が不可欠であるとの認識に基づき、異分野の技術者の交流を活性化し、技術融合を加速することを目的として、異分野の研究者 2 名以上による申請に対し「連携賞」が授与されます。

受賞者

平松 光太郎 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

研究テーマ

高速超解像イメージングのための空間―周波数圧縮顕微鏡の開発

研究概要

 顕微分光イメージングでは、細胞内分子の分光学的スペクトルを取得することで、形態情報のみでなく、様々な分子レベルの情報を取得することができます。特に、Single-molecule localization microscopy (SMLM) は、通常の光学顕微鏡の 10 倍以上の空間分解能を有し、細胞内の個別のタンパク質の局在を可視化することができます。SMLM は蛍光スポットがスパースに存在していることを積極的に利用する方法ですが、撮像に長い時間を要するため、ダイナミクスの計測には不向きです。ここでは、空間–周波数圧縮顕微鏡という、新しいスキームを提案し、高効率に SMLM 計測を実現する方法を提案しました。光科学が専門の平松准教授と情報科学が専門である小野准教授 (東京工業大学) の共同提案に対する受賞です。

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