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宇都宮 准教授がクレア・パターソン・メダルおよび地球化学フェローを受賞しました。

  • 2024年2月28日(水)

 九州大学 大学院理学研究院 化学部門の宇都宮 聡 准教授が、国際的な地球化学の学会 The Geochemical Society (国際地球化学会、以下 GS) の環境科学分野に関連する 2024 年クレア・パターソン・メダル (Clair C. Patterson Medal) を受賞することが決まり、GS が 2 月 19 日、発表しました。さらに、GS および欧州地球化学協会 (European Association of Geochemistry、 EAG) の地球化学フェロー (Geochemistry Fellow) の称号も付与されることが決定しました。日本人でクレア・パターソン・メダルを受賞するのは二人目で、本学では初めてです。また、地球化学フェローの称号をうけるのも本学では初です。

 GS は 1955 年創立で、米国ワシントン D.C. に本部を持ち、70 を超える国と地域からの 4,000 名強の会員で構成されています。EAG は 1985 年創立で、フランスに本部があり、GS とともに地球・宇宙化学の分野で最も権威のある国際会議であるゴールドシュミット会議 (Goldschmidt Conference) を 1988 年より毎年、欧・米持ち回りで開催しています。カリフォルニア工科大学教授であったクレア・パターソン博士は地球・宇宙化学、環境化学で顕著な業績を残した研究者であり、 GS は 1998 年にその功績を称えてクレア・パターソン賞を設置しました。過去 10 年間に特に社会へ貢献度が高く、地球環境化学において革新的な進歩をもたらした研究者が毎年 1 名選ばれてパターソンメダルが授与される制度になっています。また、GS と EAG は 1996 年より地球・宇宙化学の分野で科学的に大きな貢献のあった研究者を毎年 10 名程度、地球化学フェロー (Geochemistry Fellow) に選出して、その貢献を称えています。

 宇都宮准教授は 8 月 18 日から 23 日まで米国イリノイ州シカゴで開催されるゴールドシュミット会議で 2 つの栄誉を授与され、パターソンメダル受賞記念講演を行います。

受賞者

宇都宮 聡 (大学院理学研究院 化学部門 准教授)

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