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新垣 准教授らの研究グループが、現生生物のゲノムに残った絶滅生物の痕跡を発見しました。

  • 2023年12月7日(木)

    ポイント

    • アゴハゼの種内系統の 1 つが、絶滅した“ゴースト系統”との古代の交雑により誕生したことを示しました。
    • 絶滅したゴースト系統由来のゲノムが受け継がれたゲノム領域や、逆にゴースト系統由来のゲノムが失われてしまったゲノム領域の特徴を初めて解明しました。
    • 本研究の成果は、絶滅系統が現在の生物多様性に果たす役割や、生物の交雑ゲノム構成を決める普遍的なルールの解明に繋がると期待されます。

    発表内容

     東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属水産実験所の加藤 柊也 大学院生、平瀬 祥太朗 助教、菊池 潔 教授、九州大学 大学院理学研究院 理学部附属天草臨海実験所の新垣 誠司 准教授らの研究グループは、アゴハゼというハゼ科魚類の種内系統の 1 つが絶滅した“ゴースト系統”との交雑により誕生した系統であることを示しました。さらに、この種内系統について詳細な集団ゲノミクス解析を行うことで、絶滅系統のゲノムが生き残ったゲノム領域や、逆に絶滅系統由来のゲノムが失われてしまったゲノム領域の特徴を解明しました (https://doi.org/10.1111/mec.17216)。

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