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西脇 瑞紀さんが日本火山学会2018年度秋季大会「学生優秀口頭発表賞」を受賞しました。

  • 2018年11月22日(木)

 大学院理学府地球惑星科学専攻修士課程1年の西脇 瑞紀さんが日本火山学会2018年度秋季大会「学生優秀口頭発表賞」を受賞しました。

 この賞は平成30年9月26日〜30日に秋田大学で開催された日本火山学会2018年度秋季大会において、優秀な口頭発表を行った学生・大学院生に贈られたものです。審査は研究成果、予稿原稿、発表方法、質疑応答等をもとに行われ、口頭発表27件のうち西脇さんを含め2名が選出されました。

受賞者

西脇 瑞紀 (大学院理学府 地球惑星科学専攻 修士課程1年)

研究テーマ

火道を上昇するマグマ内における水の減圧発泡について:粘性を含む核形成速度の定式化と気泡数密度の再評価

研究概要

 火山の火道内におけるマグマの上昇速度は現時点では観測困難であるが、噴火の表面現象を左右する重要な物理量である。これを軽石などの噴火堆積物の組織解析から見積る試みがあり、特に気泡数密度は良い指標となりうると考えられている。Toramaru(1995)ではマグマ内に溶け込んでいる水の減圧発泡の時間発展が数値的に解かれたが、マグマの粘性が気泡核形成に及ぼす影響は考慮されていなかった。本研究ではこの効果を考慮して珪酸塩メルト・水の2成分系における核形成速度を定式化し、高粘性/高減圧速度領域において気泡数密度が大幅に減少する可能性を示した。

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