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町田准教授、樋口さんらの研究グループが平成28年度 HPCI 優秀成果賞を受賞しました。

  • 2017年12月13日(水)

 大学院理学研究院地球惑星科学部門の町田 正博准教授と大学院理学府地球惑星科学専攻の樋口 公紀さんらの研究グループが平成 28 年度 HPCI(High Performance Computing Infrastructure) 優秀成果賞を受賞しました。

 この賞は、平成 28 年度に実施したスーパーコンピュータ「京」を中核とする HPCI 研究課題の内、成果が公開された 139 課題の中から特に顕著な成果を達成した課題へ与えられるものです。

受賞者

町田 正博 (大学院理学研究院地球惑星科学部門 准教授)

樋口 公紀 (大学院理学府地球惑星科学専攻 博士課程1年)

研究テーマ

星形成と惑星形成分野を横断する大規模数値シミュレーション

研究概要

 磁気流体多層格子法のコードを開発し計算を進め、分子雲コアから星が形成する過程の大規模シミュレーションを行い、成果として2016年度に査読付き論文3編が出版された。この成果によって平成28年度 HPCI 優秀成果賞を受賞した。従来、星が誕生した直後までしか行われていなかった数値シミュレーションを星誕生後の段階まで拡張し、星形成後の長時間進化を複数のスーパーコンピュータを用いて計算した。シミュレーションによって得られた惑星が誕生する母体と考えられる原始惑星系円盤は、近年 ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)望遠鏡で観測された原始星周りの円盤と物理的特性がよく一致しており、星や惑星の形成過程を解明する手がかりを得ることが出来た。この研究は、九州大学理学研究院の町田正博准教授と博士1年の樋口公紀の他、大阪大学、国立天文台、法政大学のグループで行われた。

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