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平成29年度 奨学金受給者報告書

氏名 Iさん
学科・専攻、学年 生物学科2年
留学先(国名) オレゴン州立大学(アメリカ)
留学期間 平成30年2月22日~平成30年3月23日

留学内容全体について

 私は、アメリカのオレゴン州立大学というところに1ヶ月間留学しました。留学を通して得るものは非常に多かったです。色々な体験をして、アメリカの文化や人々の様子など、日本にいたら得られないようなものばかりでした。例えば、私は今までアメリカの人は時間にルーズである、と思っていましたが、実際には、アメリカ人は時間を守る人ばかりでした。これは、アメリカに留学して一番、私が驚いたことです。また、アメリカ文化の授業で聞きましたが、アメリカでは、授業の時間に遅れてきた生徒に対してだけではなく、教授にまでペナルティのようなものがあると聞き、非常に驚くとともに、また、生徒と教授の立場が非常に対等であるとも感じました。これは、日本にはあまりない文化だと思います。また、学内にたくさんスタジアムやジムがあることにびっくりしました。アメリカの学生は、よく運動をします。日本人が思い浮かべるアメリカ人は、太った人とかすごく大きいものを大量に食べるなどのイメージがあると思いますが、そのような人は少数派に感じました。むしろ、一般的な日本人よりも健康に気を使っているような人が多かったように思います。また、たくさんの現地の学生や留学生との交流を通して、自分の考え方が変わったことにも気がつきました。私は、最初、ルームメイトと話すときに文法を間違えていたら恥ずかしいな、と思っていて、なかなか話しかけられずにいました。しかし、ルームメイトと日々過ごして行くうちに、相手も時々、文法が間違っていたり、単語に詰まってしまっている時があることに気がつき、別に、文法や単語がわからなかったり、間違っていても良いのだと思うようになりました。それよりも、自分が今思っていることや考えていることを言うことの大切さを知りました。自分が、今思っていることや考えていることを話すには、すごく時間がかかります。実際に1ヶ月でそれをするのは難しいと思います。私は、1ヶ月間の留学でそこまで到達することはできませんでした。しかし、私はそれで良いと思います。留学をして、今の自分に足りないところに気がつき、それを次のステップに活かしてくことが大事なことだと思うようになりました。

オレゴン州立大学が管理する森に連れて行ってもらった時
オレゴン州立大学が管理する森に連れて行ってもらった時

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 日本と海外では文化や人々の持っているバックグラウンドが異なるので、最初のうちはそれに慣れるのが難しかったです。思ったことは、言わないと損だと思いました。これは、ルームメイトに対してもですが、クラスでも同じことだと思います。何も意見を言わないのが一番ダメなことだと実感しました。うまく英語で表現できなくても、クラスの仲間や先生が助けてくれましたし、また、自分がクラスの仲間を助けることもありました。こうして行くうちに、ルームメイトや現地の先生とコミュニケーションを取って行くうちに段々と慣れて行き、自分の英語で物事を説明することにあまり抵抗がなくなったように感じました。

留学によって変化が見られた事項について

 いろいろなことを自分が知っている英語で説明しようとする習慣が身につきました。日本にいた時は、完璧に説明をしようとして、言葉に詰まってしまうことが何回もありました。しかし、アメリカでは、自分で説明するしかなく、また、それを説明できるのが、自分一人である状況が非常に多かったです。なので、自分のスピーキングの能力が鍛えられたと思います。

ホームパーティーに招かれた時
ホームパーティーに招かれた時

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 私は、日本の大学院に進学することを考えていましたが、海外の大学院に進学しても良いなと今回の留学を通して思うようになりました。海外の大学院に進学するために、もっと英語を勉強したいと強く感じるようになりました。

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 留学の目的を明確にしておいた方が良いと思いました。また、積極的に現地の学生と交流をしに行った方が良いと思います。そうしないと、日本人だけで固まってしまい、いつまでたっても英語は上達しないと思います。ひとりで、現地の人のグループに入って行くのは勇気がいると思います。しかし、私は、それしか英語上達の道はないと知りました。それから、授業で積極的に発言をしたら良いと思います。私は、正解の回答をするのが大事なのではなく、自分の考えを発言することのほうが大事なのだと今回の留学を通して知りました。