HOME > 広報 > トピックス > 2015年5月12日(火)

池田さんが「日本化学会第95春季年会 学生講演賞」を受賞しました。

  • 2015年5月12日(火)

 大学院理学府化学専攻の池田 龍平さんが「日本化学会第95春季年会 学生講演賞」を受賞しました。本賞は日本化学会春季年会の一般研究発表(口頭B講演)において、大学院博士(後期)課程に在籍する学生会員の講演を対象に、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などで優れた講演を行った者に授与されます。

受賞者

池田 龍平 (大学院理学府化学専攻 博士後期課程2年 ※)
※学年は受賞時のもの
「サリチル酸類の触媒的不斉水素化」

研究概要

 ベンゼン環は非常に大きな共鳴安定化を受けているため、この触媒的不斉水素化は有機化学における最も困難な課題のひとつである。今回、サリチル酸メチルのベンゼン環の不斉水素化について検討した結果、ベンゼン環の水素化に高い触媒活性を有する金属担持触媒と、β-ケトエステルの不斉水素化に利用される光学活性ルテニウム触媒を組み合わせて用いることで、ベンゼン環が定量的に水素化され、91% eeの光学純度でtrans体の2-ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチルが主生成物として得られることを見出した。

関連先リンク