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博士後期課程の濱田さんらが「日本・アイスランドに関するシンポジウム2014」を企画しました。

  • 2014年5月30日(金)

 大学院理学府地球惑星科学専攻博士後期課程3年の濱田 藍さんらが、2014年2月25日に国立アイスランド大学で開催された「日本・アイスランドに関するシンポジウム 2014 (Iceland - Japan Symposium 2014)」を企画しました。

 このシンポジウムは、国立アイスランド大学での交換留学を経験した日本の大学院生(濱田さんと他大学の3名)が帰国後に自ら企画したもので、国立アイスランド大学日本語学科と同大学付属研究所の協力やスカンジナビア・ニッポンササカワ財団の助成を受け開催されました。これまで、文化的交流や一部の分野での学会等は行われてきましたが、「両国間の様々な分野での教育的・学術的交流の促進」を目指した取り組みは今回が初めてとなります。

 シンポジウムでは日本の大学院生や国立アイスランド大学日本語学科の教員、大学院生が、それぞれの専門分野(政治学、バイリンガリズム、言語学、自然科学、日本の文化、アイスランドでの日本語教育)について、アイスランドと日本の双方の国における認識や共通点、相違点を含めた発表が行われました。聴衆には同大学日本語学科のアイスランド人学生をはじめ、他学科の学生や教員、アイスランド在住の日本人が参加し、両国の学術分野の相互理解だけでなく、発表者と聴衆が新しい視点で両国を考え、今後のさらなる研究の可能性を見出すための機会となりました。本シンポジウムは今後も両国の留学経験者が中心となり、定期的に開催される予定です。

シンポジウムを企画した濱田さんの言葉

 このシンポジウムの企画は、アイスランド留学中にメンバーの一人が発案したことがきっかけで始まりました。帰国してそれぞれの大学にいた私たちは、メールやSNSを活用して定期的に連絡を取り合い、8ヶ月をかけて企画を進めました。シンポジウムの主眼として、両国間の交流事業としては今までにない学術主体のものであること、また発表者それぞれの研究テーマをベースにした多分野にわたる内容であることに重きを置いて企画を進めました。実際に我々企画者が期待したとおりの効果が得られたことは心からの喜びであり、学生の自由な発想と果敢な実行力が発揮された国際的な活動だと自負しています。また、現地の方から「留学成果の留学先への還元」と評価されたことも印象に残っています。嬉しいことに、この学術交流事業は今後アイスランド大学に留学した後輩たちに引き継がれるとのことで、次回の開催に向けてサポートしていきたいと考えています。

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