大学院理学研究院 物理学部門の鈴木 博教授が「日本物理学会 第23回論文賞」を受賞しました。
日本物理学会では独創的な論文の発表により、物理学の進歩に重要な貢献をした研究者の功績を称えるために日本物理学会論文賞を制定しています。
鈴木 博 (大学院理学研究院 物理学部門 教授)
Energy-momentum tensor from the Yang-Mills gradient flow
鈴木氏の業績は、エネルギー運動量テンソルという場の理論にとって非常に基本的な物理量を非摂動的に定義する一つの方法を確立したということで、本論文は、すでに標準的な論文としての地位を確立し、世界の研究動向に大きな影響を与えている。今後ハドロンの内部構造、熱力学的諸量の評価、クォークグルーオンプラズマの粘性係数など、様々な物理量の評価に彼の方法が用いられていくことが期待される。このように、本論文は、日本物理学会論文賞にふさわしい優れたものである。