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鈴木博教授が「湯川記念財団・木村利栄理論物理学賞」を受賞しました。

  • 2017年9月19日(火)

 大学院理学研究院物理学部門の鈴木博教授が「第11回湯川記念財団・木村利栄理論物理学賞」を受賞しました。

 この賞は、財団法人湯川記念財団が、故木村利栄先生を顕彰するために創設した賞であり、重力・時空理論、場の理論と、その周辺の基礎的な理論研究において顕著な業績を上げており、かつ、受賞以降も対象分野で中心的な役割を果たしていくことが期待される研究者が対象とされています。

受賞者

鈴木 博 (物理学部門 教授)

研究テーマ

 格子ゲージ理論におけるグラディエントフローとエネルギー運動量テンソルの研究

研究概要

 鈴木博教授は、Yang–Millsグラディエントフロー法を、エネルギー運動量テンソルを用いて定義される物理量に適用するための理論的定式化を行った。すなわち、くりこまれたエネルギー運動量テンソル演算子とそれに対応する短いフロー時間をもつ演算子族の関係を与える漸近展開係数を、摂動の1次のオーダーで計算し、その結果、くりこまれたエネルギー運動量テンソル演算子の普遍的な表式を導出した。

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