大学院システム生命科学府の槇光輝さんが第一著者の論文「Transglutaminase-catalyzed incorporation of polyamines masks the DNA-binding region of the transcription factor Relish (Kouki Maki, Toshio Shibata and Shun-ichiro Kawabata)」が「2017年度古田優秀論文賞」として選出されました。
この賞は、特に優れた論文を発表した日本比較免疫学会員に授与するもので、受賞対象論文は前年度に発表あるいは受理された原著論文です（受賞対象者は論文の第一著者）。
槇 光輝 (大学院システム生命科学府 一貫制博士5年)
架橋酵素とポリアミンを介したNF-κB様転写因子Relishの調節機構
タンパク質同士の架橋反応は生理的に重要な反応を引き起こします。当研究室において、タンパク質架橋酵素であるトランスグルタミナーゼ(TG)が免疫応答の抑制に関与することを報告してきました。本研究では、その詳細な分子機構として、TGにより、細胞内のTG基質であるポリアミンがNF-κB様転写因子に架橋されることで、転写因子の機能阻害に効いていること報告しました。