大学院理学研究院地球惑星科学部門の松島 健 准教授が2015年度日本火山学会論文賞を受賞しました。この賞は日本火山学会誌「火山」あるいは「Earth, Planets and Space」に掲載された論文の中で、火山学に関する独創的で特に優れた論文の著者に授与されるものです。
松島准教授は他大学のメンバーとともに、霧島・新燃岳の噴火前後に霧島火山周辺にGPS受信機を設置し、火山活動に伴う山体の地殻変動を精密に測定することに成功しました。このデータを鹿児島大学の中尾 茂 教授が解析して霧島火山下にあるマグマ溜まりの蓄積・噴出量変化を算出し、霧島火山の噴火時のマグマの動きを詳細に推定することができました。
松島 健 (大学院理学研究院地球惑星科学部門 准教授)
「2011年霧島新燃岳噴火に伴うマグマ溜まりの体積変化 - GPS測定から求められた供給・噴出および再供給過程」