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吉住さんが「平成26年度笹川科学研究奨励賞」を受賞しました。

  • 2015年4月30日(木)

 大学院システム生命科学府の吉住 拓馬さんが「平成26年度笹川科学研究奨励賞」を受賞しました。本賞は日本科学協会より「笹川科学研究助成」を受けていた若手研究者(35歳以下)の中から7つの研究領域ごとに2名(生物学領域は4名)ずつに授与されます。受賞者の選考には単に研究の内容や成果だけに捉われることなく、研究に取り組む真摯な姿勢や研究遂行のための努力など、研究者の資質という面も評価されます。

受賞者

吉住 拓馬 (大学院システム生命科学府 一貫性博士課程2年 ※)
※学年は受賞年度時のもの
「A型インフルエンザウイルス由来タンパク質(PB1-F2)と感染宿主内ミトコンドリアとの相互作用解析」

研究概要

 A型インフルエンザウイルスタンパク質PB1-F2は、感染細胞内のミトコンドリアに局在する。これによりミトコンドリアの形態異常や膜電位の低下、自然免疫応答の抑制といった機能障害が引き起こされる。一方、低病原性ウイルスに多く見られるカルボキシ末端側が欠損したPB1-F2はミトコンドリアに局在せず、その形態や機能に影響を及ぼさなかった。このことから、PB1-F2の長さの違いにより細胞に及ぼす影響が異なることが明らかになった。

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