HOME > 国際交流・留学 > 九大生向け情報 > 理学部・理学府・システム生命科学府留学支援奨学金制度 > 平成29年度 奨学金受給者報告書
氏名 | Rさん |
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学科・専攻、学年 | 化学科 1年 |
留学先(国名) | ビクトリア大学(カナダ) |
留学期間 | 平成29年9月4日~平成29年10月1日 |
九州大学ファーストステッププログラムに応募し、一か月間University of VictoriaのMonthly English Programの授業並びアクティビティーに参加してきました。カナダのビクトリアという町で一か月間生活しましたが、日本と変わらないくらい、もしかすると日本よりも安全な街で、海外のほかの町とは比べ物にならないほどいい街でした。加えて、町の人はみな優しくフレンドリーで、すれ違う人とあいさつを交わしたり世間話をしたりすることも容易でした。大学内では、教師の方々はもちろん、CAsという留学生に対するアシスタントがおり、不安なくプログラムをやり遂げることができました。日本の夏休み期間であることや、日本人の英語への興味、意識の高さ、英語のリスニング、スピーキング力の海外の人と比べた相対的な低さ、などを原因とし、非常に日本人率の高いプログラムでした。そのため思っていた以上に日本人との交流は多かったのは、いい面であり悪い面でした。ファーストステップとしては最適ですが、それ以上を求めたい学生には物足りなさを感じるプログラムとなる可能性があるためここに記載し、これから留学を考える学生へのメッセージの一つとさせていただきます。ホストファミリーは、非常にやさしく、ルームメイトの韓国人もとてもいい人でした。ホストファミリーはおばあちゃん一人の家庭で、物静かな方だったので、自分にとってルームメイトの存在は非常に大きく、かけがえのない時間となりました。やはりルームメイトが同じ国出身ということもよくあるようだったので、自分は恵まれたかなと思います。この留学では、英語しか通じない環境の中に思い切って身を投げてみるというのが一つの目的だったので、非常にいい経験になりました。
外国の人と日本人との文化の違い、性格の違いなどを身をもって体験できました。日本人が気にすることと海外の人が気にすることがそれぞれ違って非常に興味深かったです。カナダのビクトリアの人に関してフォーカスすると、非常にフレンドリーで、道ですれ違えば挨拶をし、バスの運転手へのあいさつは一人も欠かすことなく、最終日には訳あって友達のホストファミリーが空港まで嫌な顔一つせず送ってくださいました。カナダでの人とのかかわりを通して人間としての大事な一部分を経験でき、これからにつながる可能性が大きくなったと思います。
留学によって、英語を使うということがより身近になりました。これまでずっと英語が苦手でコンプレックスとなっていたため、英語を使い授業を受ける、生活をする、ということの第一歩目を踏み出せたと思います。正直たった一か月では英語が喋れるようになったり聞き取れるようになったりといった劇的な変化があるわけではなく、この留学により専門分野が英語で学べるということもありません。しかしながら、一か月英語で生活できない人が半年一年と生活できないように、一歩目というのは最も重要だと自分は思っています。
英語を用いたこれからの進路に対しての壁が少し下がったと思います。が、正直これからのことはわかりません。自分の将来の選択肢を広げたと思っています。
やはり一か月間の留学では、第二言語としての英語を習得するというのはかなり難しい部分があります。一部の人は、こんなはずじゃなかったとがっかりするかもしれません。しかし、自分にとってこの留学はかけがえのないものだったと思います。ホームステイをし、ホストファミリーやルームメイトと交流すること、海外の大学に通うことなど、今しかできないというか、今だからできることだと思うし、海外の日本とは全く違うカルチャーに一か月もいさせてもらうことで、その土地の文化を知り、実際に体験できた。この経験を今の時期にやれたことをありがたく、有意義に感じます。準備不足だった点は、もっと行く土地のことを知っておけばよかったと思いますが、それは行ってからでなんとでもなります。それ以上に、休日の予定を早めに立てておいて、少し遠出ができればよかったなと思います。土日は意外に時間があるので、多くの人がほかの都市に旅行に行っていました。持ち物の面では、たいていのものは留学先で買い揃えられるので、あまり気にする必要はないと思います。そして、一番は英語力です。もっと英語のできる状態で行けばもっと上のクラスに入れたり、外国人と話せたりしたんでしょうが・・・、まあ、英語のできる状態になるために留学するんですもんね、仕方ないですね(笑)